バンクシー作品の意味と解説

バンクシー「Soup Can」作品の意味と解説

2023-09-26

Banksy「Soup Can」はバンクシーを代表する作品の1つだ。そして、もちろん、ポップ・アートの巨匠「アンディ・ウォーホル」の名作「Campbell’s Soup Can」のオマージュ作品でもある。

2005年、バンクシーはニューヨークの美術館に侵入し、自身の作品を無断で展示。そして、その様子を後日、SNSで公開。ターゲットとなった美術館はメトロポリタン美術館。次にブルックリン美術館とアメリカ自然史博物館。最後にMOMAこと、ニューヨーク近代美術館。合計4つの美術館に作品を無断展示した。

最後のMOMAに無断展示されたのが、この「Soup Can」のオリジナル作品だ。

上の画像の「Soup Can」は、信じ難いことに、6日間もの間、入場者にも、警備員さえにも、誰にも気づかれず、そのまま展示 (放置) され続けた。MOMAへの来場者は、誰の作品として見ていたのだろうか?アンディ・ウォーホルの作品としてか?それとも、バンクシーだとは到底わからず、検討が付かなかったのだろうか?

バンクシー自身が、事を決行する前に、しっかり下見を行い。それぞれ、飾る美術館にふさわしい作品を作ったようだ。

作品の持ち込みから、作品の無断展示。そして、その場を立ち去るまでの様子をSNSで流す... という、無謀で斬新なパフォーマンスに世界中の人々が度肝を抜かれた。バンクシーの名前が世界中に広まるきっかけとなった作品の1つだ。

作品の意味とは

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作品には、イギリスの国民的スーパーマーケットチェーン「Tesco」で販売されていたトマトスープ缶が描かれている。もちろんこの作品はポップアートの巨匠「アンディ・ウォーホル」の代表作「Campbells Soup Can」をオマージュした作品だ。

英大手企業「Tesco」が販売する誰もが買える缶詰のスープ... そして、そのスープ缶はイギリスでは安くで買える食料品の象徴とも言えるかもしれない。象徴的なスープ缶を販売することで莫大な富は享受するのは、一部の株主と経営陣だけ...

「Soup Can」はアンディ・ウォーホルの代表作へのオマージュだけでなく、現代の大量消費主義社会への批判も含んでいるのかもしれない。

エディション作品版「Soup Can」

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上の画像のエディション作品版「Soup Can」は2005年3月に発売。そして、作品のサイズは縦50cm x 横35cm。サインなし(Unsigned)が250枚。サイン入り(Signed)が50枚。合計300枚が発売された。

その他、28種類のカラーバリエーションも発売されている。これらは全てサイン入りで、それぞれ限定10枚、合計280枚が発売。

2005 「Crude Oils」に展示された「Soup Can」

2005年10月12日から約2週間、バンクシーはロンドンのノッティングヒルで個展を開催。

個展の名前は「Crude Oils」。200匹の生きたネズミを展示した奇想天外な個展だった。この「Crude Oils」には「Soup Can」のオリジナル作品が展示され。ちなみに、上の画像の部屋の右の角に見える黒い物体が数十匹の生きたネズミだ。

そして、左側の作品はマリリン・モンローをパロディー化した「Kate Moss(ケイト・モス)」だ。もちろん「ケイト・モス」も「Soup Can」もどちらも、アンディ・ウォーホルへのオマージュ作品だ。

初めは、アンディ・ウォーホルのオマージュ作品のイメージが強かったが、今では、バンクシー「Soup Can」のアイデアは色んなグラフィティ・アーティストからパクられ、グラフィティアートの代表的なデザインの1つになっている。

パクリもオリジナルに変えてしまう所が、バンクシーの凄いところだ。「Soup Can」からはバンクシーの才能が凝縮されている。だからこそ、バンクシーを代表する作品の1つなのだ。

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