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バンクシーの作品集 実はこれだけが本物って知ってた?

投稿日: 2021-09-10 / 最終更新日: 2021-09-18

海外でも日本でもバンクシー展に行くと、必ずと言っていいほど、そのバンクシー展に展示された作品を集めた作品集が発売されている。

Banksy=バンクシー好きでこれまでバンクシー展に行ったことのある方なら「バンクシー展で作品集を買った」という方も多いだろう。

しかし、日本や海外で開催されているバンクシー展の99%近くがバンクシーとは直接関係のない非公式のバンクシー展で、当然だが、そこで発売されているバンクシーの作品集もバンクシーとは一切関係ない。

もちろん非公式バンクシー展で販売されている作品集が偽物とは言わないが、バンクシーとは、ほぼもしくは一切関係のない第3者によって編集された作品集であることだけは知って頂きたい。

こちらの記事では、バンクシーが出版に直接関わった4冊の公式作品集とその詳細ついて紹介しようと思う。

バンクシーが本人が関わった公式の作品集

まずは、第1冊目の公式作品集はこちら

2001 Banging Your Head Against a Brick Wall

バンクシー最初の公式作品集「BANGING YOUR HEAD AGAINST A BRICK WALL」は2001年に発売。

作品集のサイズはA6(105mm x 148mm)で全56ページ、発売当初の価格は約5ポンドだった。

*この頃の情報はあまり残っていないので、情報が曖昧な部分も少しあることは予めご了承頂きたい。

「BANGING YOUR HEAD AGAINST A BRICK WALL」は大手の出版社が関わっていない自費出版のような形で発売され、今となっては既に絶版となっており、もしこの作品集を手に入れるならセカンダリー市場で購入するしか方法はない。

2002 Existencilism Book

バンクシー第2冊目の公式作品集「Existencilism」は2002年5月に発売。この作品集と同タイトルのバンクシーのアメリカ初ソロ・エキシビション「Existencilism」が2002年6月にロサンゼルス「 Frank Sosa’s 33⅓ Gallery 」で開催されている。

こちらの作品集も一冊目と同じくA6サイズ(105mm x 148mm)と手のひらサイズの大きさだった。

当時のこの作品集に対する詳しい記述はないが、自身アメリカ初ソロ・エキシビション前の準備段階という位置付けかも知れない。

こちらの2冊目の作品集も既に絶版となっており、もしこの作品集を手に入れるならセカンダリー市場で購入するしかない

2004 Cut it Out

バンクシー3冊目の公式作品集「Cut it Out」が発売されたのは2004年12月のこと。こちらも前作品集同様、A6サイズで全52ページにおよぶ。

フルカラーでバンクシーを象徴する有名どころの作品がたくさん含まれている。こちらの作品集には2003年にバンクシーがテート美術館に無断で作品展示をした時の作品も集録されている。

こちらの3冊目の作品集も既に絶版となっており、もしこの作品集を手に入れるならセカンダリー市場で購入するしか方法はない

2005 Wall and Piece

2005年11月に発売されたバンクシー4冊目の公式作品集「Wall and Piece」は、作品集の中で最も有名で最も売れたバンクシーの作品集だ。

火炎瓶の代わりに花束を投げる暴徒「Love is in the Air」の表紙がとても印象的で、初めて大手書店で販売されたことで、バンクシーの世界的人気獲得に貢献したことは間違いない。

バンクシー好きには絶対に所有してほしい一冊

これまで説明してきた過去3冊の作品集 -「2001 BANGING YOUR HEAD AGAINST A WALL」「2002 Excistencilism」「2004 CUT IT OUT」の内容をまとめた、バンクシー初期の総集編とも呼べるのがこの4冊目の「Wall and Piece」だ。

バンクシー好きには必読でお家に絶対に置いておいて欲しい一冊だ。

ハードカバーの重厚感、どこかストリートの壁を思わせる背景、花束を投げる暴徒のデザインはこれ一冊だけでもアート作品として輝きを放ってくれる。

その他3冊の作品集については、あなたが「寝ても覚めてもバンクシーが好き」というバンクシー好きでない限り、この「Wall and Piece」一冊で十分だろう。

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「Wall and Piece」にはアートの歴史に残るあのパフォーマンスが収められている…

バンクシーについて「天才的芸術家、政治活動家、画家、装飾家、神話の伝説的人物、それとも悪名高いグラフィティアーティスト?」と紹介されている「Wall and Piece」には、

2003年にゲリラ的に開催した伝説のエキシビション「Turf War」や2003年〜2005年に米MOMAや仏ルーブル美術館、英テート美術館などの有名美術館に無断で作品を展示した歴史的パフォーマンスの様子も収められている。

2005年までに発表した作品、Girl with Balloon(風船と少女)、ネズミ(Rat)、お猿・チンパンジー、スマイリー警官、Love is in the Air(花束を投げる暴徒)など、バンクシー作品を代表するモチーフが盛り沢山だけでなく、バンクシーの芸術的メッセージ、政治的メッセージがたくさん含まれていて、初期のバンクシーやバンクシーのアート活動の土台を成す部分を理解するのに十分な一冊だ。

2010 Exit Through the Gift Shop

最後に公式作品集ではないが、バンクシーが演者+監督として直接関わったこちらの「Exit through the Gift Shop」も忘れてはいけない。

2010年に初公開された映画「Exit Through the Gift Shop」はバンクシーが監督として直接関わった最初で最後の映画作品で、アカデミー賞にもノミネートされたストリートアートを追った映画としては異例の作品だ。

簡単なあらすじを紹介すると、

この映画の主人公とも呼べるLAで古着屋をやっているフランス人ティエリー・グエッタ(Thierry Guetta)。趣味は動画撮影で、いとこでストリートアーティストでもある「Space Invader(スペース・インベーダー)」を撮影し始めると、徐々にストリートアートの世界にのめりこみ、様々なストリート・アーティスト達と出会う。

彼らの活動を追っていくうちにバンクシーに出会い。最後には何故か自分が有名ストリートアーティスト「Mr. Brainwash=ミスター・ブレインウォッシュ」へと変貌していくと言うのがこの映画の大まかなストーリーだ。

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今後新しい公式作品集が発売すれば…

2021年9月現在、バンクシーが出版に直接関わった公式の出版物は作品集の4冊と監督として関わった映画作品「Exit through the Gift Shop」の1作品の合計5作品がある。

今後新しい公式の作品集が発売すれば、この記事でどんどんアップデートしていく予定だ。

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