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バンクシー流コロナ禍のサマーバケーション 公式インスタで9つの新作を一挙公開!

投稿日: 2021-08-16 / 最終更新日: 2021-08-16

2021年8月初め、日本では国内2つ目の大型バンクシー展「バンクシーって誰?」が東京での開催を(8月21日)目前に控え、バンクシー人気がさらに高まってきている。

一方、イギリスでは8月8日頃からSNSを中心に「バンクシーがイギリス東海岸部の街のストリートに新しい壁画をたくさん残している」という噂が飛び交い話題になっていた。

2021年8月14日、バンクシーはフォロワー数1100万人を越えた自身の公式インスタグラムで約3分の動画を投稿。噂になっていた英東海岸沿いの街に残した9作品を動画の中で公開した。

実際のインスタグラムの投稿がこちら

 
 
 
 
 
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インスタグラムが見れない方は、こちらのYoutubeからどうぞ。

動画のタイトル「A Great British Spraycation=ア・グレート・ブリティッシュ・スプレーケーション」のタイトルにもある「Spraycation」は、コロナ禍で外国旅行や遠方の旅行を制限され、国内や近場でバケーションを取ることを勧める「Staycation=ステイケーション」をもじったバンクシーが造った言葉だ。

文字通り、海辺の保養地にスプレー缶で作品を残しまくるのがバンクシー流の夏休み「スプレーケーション」なのだ。

バンクシー 最新作9作品の意味と解説

約3分の動画ではパーカーを着たバンクシーがキャンピングカーで英東部の海辺の街「サフォーク」と「ノーフォーク」に9作品を残す姿が映されている。

ここからはバンクシーの公式インスタグラムの動画に登場した9つの作品の画像とその作品の意味を詳しく紹介していこうと思う。

1:デッキチェアでくつろぐネズミ

動画の最初に登場する作品はビーチの壁にステンシル・スプレーペイントで描かれたバンクシーを象徴するネズミ。

日傘の下のデッキチェアでくつろぎ、カクテルを楽しむネズミが描かれている。これこそ、バンクシーが想像する英国の優雅なサマーバケーションの過ごし方なのかも知れない。

2:UFOキャッチャーの3本爪と…

「イギリスのビーチ沿いにはゲームセンター」という程、ゲームセンターは定番の光景だ。ゲームセンターといえば、UFOキャッチャーで、ベンチの上から人間を掴み取ろうとするUFOキャッチャーの3本爪が描かれている。

バンクシーのサマーバケーションの思い出・印象の一つにUFOキャッチャーがあるのかも知れない。

3:フライドポテトを狙うカモメ

動画内にも、このカモメの作品が登場する前に、イギリスの国民食でもあるフライドポテトをつつくカモメの姿が映されているが、この作品は廃棄ゴミをフライドポテトに見立て、カモメがそれを取っていく姿を描いている。

こちらも、イギリスの夏の海辺の街の典型的な光景かもしれない。

道端に落ちているフライドポテトもよく見るし、イギリスの海辺の街にはカモメも多い。

4:ヤドカリと高級宿、宿泊の方限定!

海辺の防波堤にスプレーペイントされたこの作品。1匹の立派な殻に入ったヤドカリと3匹の次のやどを探すヤドカリ。真ん中のヤドカリが持っているプラカードには「LUXURY RENTALS ONLY=高級の宿しかありません」と書かれている。

コロナ禍の京都のように、世界中の富豪がリゾート地・観光地の物件を買い漁り、価格が高騰。一般庶民がリゾート地では泊まることがさらに難しくなる格差社会を皮肉っているのかもしれない。

5:みんな同じ船に乗っている We’re all in the same boat.

英サフォーク州のニコラス・エベリット公園に残されたこの作品は、作品を描く位置 – その場所にある物や廃棄ゴミなどを絶妙に活かしたバンクシーが得意とするスタイルの作品だ。

船に乗るのは3人の少年。金属製の板を船に見立て、ボロボロの金属板の船が沈んでいくように見える。

1番前の少年は双眼鏡で遠くを見て、1番後ろの少年は沈みゆく船からバケツで水を出している。真ん中の少年は双眼鏡の少年にくっつきながらも、バケツで水を出す少年を眺めている。

自然災害が増える昨今、進みつつある気候変動について警鐘を鳴らしているのか。

それとも、沈みゆく船(世界)を先導する支配者階級(双眼鏡の少年)と、その船(世界)を助けようと頑張る活動家(バケツの少年)、支配者階級について行きながらも活動家のことが気になる一般市民(中央の少年)を描きつつ、現代の社会の仕組みを描いているのか、この一つの作品だけでも色んな解釈が生まれてくる。

6:アイスクリームとあっかんべーの像

英ノーフォーク州の街「キングスリン」にある像にアイスクリームを持たせ、あっかんべーの舌を付けたのがこちらの作品だ。

こちらは「フレドリック・サベージ」の像。蒸気技師であり、1889年〜1890年にキングスリンの市長を務めた人物で、100年以上この像はここに立っている。

動画の中では、キャンピングカーの中でアイスクリームを作り、作業着を着たバンクシーらしき人物がこの像に、アイスクリームを持たせ、あっかんべーのベロを付けている。

7:バールで砂の城を作る少年

英サフォーク州の街「ローストフト」の壁に残されたこちらの作品にはバールを使って道路のコンクリートを破壊し、その中から取った土で砂の城を作る少年が描かれている。

普通なら子供はバケツやスコップを使って砂の城を作るのかも知れないが、バールを使って道路のコンクリートを掘り出してまで砂の城を作るところに怖ささえ感じる。

動画内のイギリス人の女性はこの作品を見て「これは心無い破壊行為よね。」と話していた。

8:バス停上のダンス

英ノーフォーク州のグレートヤーマスのバス停の上に残されたこちらの作品には、バス停の屋根をダンスフロアのに見立て踊る2人のカップルとアコーディオンで伴奏する老人が描かれている。

動画では、深夜バンクシーがキャンピングカーの屋根に上り、このバス停の上でステンシル(型紙)を壁に貼り付け、スプレーペイントしている様子が映っている。

いくら夜とはいえ、電気の付いた民家の隣で、誰にも見つからずに短時間で作品を仕上げるバンクシーのテクニックは本当に素晴らしい。

アコーディオンの音色に合わせ、真夏の夜のダンスを楽しんでいる老人と女性、そしてこの作品が描かれた環境が借景になり本当にこの壁にしっくりきている。

作品を残す壁と周りの環境と作品のバランスがばっちしで、バンクシーのセンスが改めて理解できる作品だと思う。

9:ミニチュア・ビレッジのタギング

この作品が残されたのは英ノーフォーク州グレートヤーマスにあるミニチュア・ビレッジ。

バンクシーはこのミニチュア・ビレッジの中にあるミニチュアの馬小屋に「BANKSY」と「GO BIG OR GO HOME」というタギングを残した。

「BANKSY」のタギングは馬小屋の馬にまで描かれ、その前にはバスケット入ったリンゴを地面に落とした少女が立っている。

「GO BIG OR GO HOME」とタギングされた側面の壁の車輪の上にはネズミが居る。「GO BIG OR GO HOME=ビッグになれないなら家に帰れ!」は、ネズミやお猿の作品で世界の舞台で戦ってきた、若い頃の自分の意気込みを語ったのだろうか。

以上9作品が「A Great British Spraycation」というタイトルの動画に登場した作品で、どれも単純でわかりやすく明快な作品が多かったが、どの作品も色んな解釈ができる秀逸な作品が多かった。

これからもバンクシーがどんな作品を残すのか、どんなハプニングを起こすのか、このブログでまた紹介して行こうと思う。

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