バンクシー作品の価格予想と推移

バンクシー(Banksy)2024年の作品価格予想。狙い目はサイン入り作品!

2024-01-25

バンクシー、2024年の作品価格を予想します

バンクシーの2023年は、近年のバンクシーの活動において、疑いの余地がないほど精力的な一年でした。例えば、ウクライナ。バンクシーは当地へ赴き、地元住民に話を聞きながら「ウクライナの今」が伝わってくる動画を制作。この数分間の動画では、爆撃を受けた街の壁をキャンバスに見立てたバンクシーがストリートアート(作品)を残していく様子が収められています。さらには、ウクライナ支援のための切手販売も行いました

14年ぶりに開催したバンクシー公式のエキシビション CUT AND RUNの盛況ぶりもすごかった。10週間で18万人が来場し、その来場者数は会場となったグラスゴー、GOMA美術館で歴代最高を記録し、ジョニー・デップほか著名人も来場しました。

一方で、バンクシーの作品価格はというと、2023年も前年に引き続き作品価格の調整が続きました。おそらくの原因は世界的なインフレが継続したことに加え、パレスチナ・イスラエル戦争へ移行したこと、世界経済の先行きの見通しが厳しかったことが複合的に合わさったと考えられます。

しかし、これらの世界情勢の余波を受けた作品はバンクシーだけでなく、他のアーティストへも及びました。全体的に作品価格に勢いを失った2023年だといえます。

資金繰りに困ったコレクター達が、売り急ぐ形で作品を投げ売る場面が多かったのも印象的な一年でした。

この状況を踏まえた上で 2024年のバンクシー作品の価格を予想していきたいと思います。

バンクシーの人気実力、実はどう?

バンクシーの人気は依然として高く、公式インスタグラムのフォロワー数も着実に伸び続けています。

14年ぶりに開催したバンクシー公式展 CUT AND RUNも注目を集め、会場となったグラスゴーにあるGOMA美術館で歴代最高入場者数を記録(10週間で18万人が来場)したことが人気の高さを証明しています。ジョニー・デップほか著名人も来場しました。

決して、バンクシーの人気が落ちたわけではないようです。

バンクシー、オリジナル作品の価格

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オリジナル作品の価格について、2023年の勢いは弱かったです。過去最高額を上回る作品や落札額ランキングトップ10の上位にランクインするような作品は誕生しませんでした。オークション中にいきなりシュレッダーが動き始め、作品を細断していくという前代未聞のパフォーマンス、何も知らない人たちは騒然とするばかり、その最中に仕上がった作品「Love is in the Bin」のような話題に事欠かない、てんこ盛り作品が出てこないとトップ10に食い込むような作品にはお目にかかれないでしょう。しかし、そこはバンクシーのこと。数年待てば、いい意味でまた、何かをしでかすのではないか、と予想しています。

バンクシー、エディション作品の価格

2023年はサイン入り、サインなしの作品ともに大幅な価格調整が続きました。

一部の資金繰りに困ったコレクター達が、「作品をできるだけ早く現金化したい」と行動をとったことも大幅な価格調整につながりました。2022年には 1000万円以下で買えなかったサイン入り作品が、2023年になると 1000万円以下で買えるようになるなど(作品のタイトルや状態、状況によります)、この価格帯で購入可能なバンクシーのサイン入り作品が出回り始めました。

2024年以降も世界情勢の先行き不透明感が続けば、2023年と同じく、バンクシー作品価格は落ち着くと予想します。それでも、お手頃なサイン入り作品やお得感を感じる価格の人気タイトル作品が市場に出回れば、すぐに売れていく傾向も続くと思います。

【質問】2024年はバンクシー作品購入のチャンスですか?

残念ながら、コロナ禍以降、世界経済とバンクシー作品の価格推移は似た動きをしています。2024年11月にはアメリカ大統領選も控えています。不安定な情勢が続けば、バンクシー作品の価格低迷が 2024年以降も続く可能性は高いです。

2020年のコロナ禍以降、バンクシーの作品価格は上下に変動が激しいものの、実は5年単位で見ると価格は確実に上昇しています。これは、短期的な価格の変動があっても、バンクシー作品の長期的な価値は十分に高いことを示しています。

欲しい作品がいつ市場に出てくるかは誰にもわかりません。探していた作品を予算にあう価格で買うことができれば、結果的に買っておいてよかったとなる可能性は高いです。そして、特にお勧めしたい作品が1000万円以下で買えるサイン入り作品です。

バンクシーの直筆サイン入り作品が狙い目な理由(わけ)

バンクシーの直筆サイン入り作品はいつの時代も変わらず、注目すべき作品です。2020年のコロナバブル以降、サイン入りバンクシー作品が1000万以下で買えることはほぼなくなりました。ですが現在、タイトルによっては 1000万円以下で買えるサイン入り作品も少しは出回るようになってきています。

2018年のシュレッダー事件を筆頭に、バンクシーは歴史に残る作品を既に残しています。次、バンクシー作品の価格上昇がいつ始まるのか、それは誰にもわかりません。バンクシーの直筆サイン入り作品の価値がさらに上がり、手の届かない価格になってもおかしいことではありません。

なので、1000万円以下で買えるサイン入り作品が実はオススメなんです。そして、サインなしの作品でも、人気タイトルで割安なら、今後その価格で出てこない可能性もあります。

最後にこれだけはお伝えしたいこと

ここまで価格のこと書いといてなんでやねん!と思う方も多いと思います。

しかし、最後にこれだけは伝えさせて下さい。

バンクシー作品を投資商品として見ることはオススメしません。なぜなら、アートは本来、飾って楽しむものだからです。

作品を投資商品として見てしまうと「価格の上げ下げ」ばかりが気になってしまい、作品を飾ることによって得られる「心の豊かさ」、金銭では測れないプライスレスな時間や豊かな体験を得る機会を失ってしまうからです。

いつもの繰り返しになりますが、バンクシーの作品は「欲しい作品が買える価格で見つかった時」に買うのが一番です。

そして、10年〜20年と時間が経過した時に、気付いたら買ったときよりも作品の価格が上がっていた、というのが一番幸せなバンクシー作品の楽しみ方だと考えます。

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