2024年8月時点でBanksy(バンクシー)の公式インスタグラムのフォロワーが1300万人を越えています。
2018年-2019年頃までは、100万人〜200万人だったフォロワー数がたった数年でここまで伸びるのは驚異的な伸び率です。
ゴッホ、ピカソ、ダリ、アンディ・ウォーホルなどアートの歴史に名を残し、かつ影響力が大きかったアーティストは多くいますが、自分が制作した作品を自分独自のメディアを通じて発信でき、かつ、1000万人以上にリーチできるアーティストがこれまで存在したでしょうか?
もちろん時代の違いはあるが、1300万人のファンにリーチできるバンクシーの影響力は凄まじく、過去最大級であることは間違いありません。
ちなみにKAWS(カウズ)のインスタグラムのフォロワーは440万人、村上隆は263万人(2024年8月時点の数字).
バンクシーが新作を自身の公式インスタグラムで発信すれば、単純に1300万人に新作と自分の伝えたいメッセージが届けられるだけでなく、それを世界中のメディア、個人のSNS、youtubeなどが記事や動画にして、何千万人、何億人とさらに多くの人のもとに届く。
バンクシーはどんどん、歴史上、唯一無二の存在になっていく...
SNS x メディアという爆発的な拡散力が、バンクシーをさらに有名にしていき、これまでの作家・アーティストとは比較することができない、歴史上、唯一無二の存在にしています。
バンクシー自身もSNS x メディアの爆発力を駆使し、これまでのアーティストが体現できなかったことを実践しているので、アーティストとしてどんどん新しい領域を確立し続けています。
Banksy(バンクシー)が中田敦彦のYoutube大学で特集される
2020年3月号で、月刊雑誌のカーサブルータスがバンクシー特集号を発売。
2020年3月から、横浜のアソビルで日本初の大型バンクシー展「バンクシー展 天才か反逆者か」が開催。
そして、極め付けはオリラジのあっちゃんこと中田敦彦のyoutube大学がバンクシーを3回に渡り特集。
オリラジのあっちゃんは好きな芸人ではありますが、元々アンダーグラウンドのアーティスト感が強かったバンクシーが日本の人気ユーチューバーに紹介されるほどメジャーになってしまい、どこか少し寂しさを覚えてしまいました。しかし、日本でも完全なる市民権を得たという証の一つでしょう。
「バンクシーがお洒落、バンクシーがポップでかわいい」という表現は、アートに全く興味のなかった日本人のために、アートという馴染みのない壁を越えてもらい、バンクシーを好きになるために作り上げたイメージな気がします。
ところどころ、「ちょっと違うなぁ」と思う所はあったが、さすが中田敦彦、まとめ方がうまい。
インスタフォロワー1300万人突破→これからバンクシーはどうなるのか?
特に2015年のDismaland(ディズマランド)開催以降、バンクシーの人気とバンクシー作品の価格は右肩上がりで上昇し続けています。
バンクシーの作品や活動を「こんなのアートじゃない、ただの落書きだ」と叫んでいたアンチを飲み込み、ファンに変え続けて行っています。
バンクシーが一度、ストリートに作品を残せば、その場所は一大観光地になり、作品の価値は数千万円から数億円になります。
日本で言うと、都内のバンクシーのネズミがいい具体例です。
これからバンクシーはどうなるのか?
正直言って、これは誰にもわかりません。バンクシーでさえ、自分が残した作品や、自分の活動がどう変化し、進化していくか予想が付かない部分はたくさんあるでしょう。
しかし、バンクシーがこのままのペースで度肝を抜くようなパフォーマンスを見せ続け、老若男女の心を動かす作品を発表し続ければ、人気もバンクシー作品の価格も未知の領域(=史上最高)まで到達してもおかしくはないでしょう。
新しい歴史を刻み続けるバンクシーの作品を飾る喜び
ピカソの存命中にピカソの作品を飾る喜び。アンディーウォーホルがマリリン・モンローを製作したその時にマリリンモンローを飾る喜びはどんなものだったでしょうか?
アーティスト・画家の作品はそのアーティスト(画家)が亡くなってから、希少価値が上がるもことが多い。しかし、歴史に名を残すアーティストが存命中に発表した新作を飾る喜びや楽しみは、何事にも比較できず、同じ時代にそのアーティストと生きるものだけが得られる極上の楽しみです。
バンクシーの作品を自宅に飾っていて、サザビーズのオークションで約1.5億円の作品が落札後、額縁に内蔵されたシュレッダーでビリビリに破られたパフォーマンス級のことをバンクシーがまたやってくれた時のワクワク感は言葉では表現できない喜びでしょう。
ずっと上がり続けるバンクシー作品の価格。これからも上がり続ける可能性が高いので、欲しい作品がある場合はなるべく早く決断をすることをオススメします。