バンクシー作品「本物と偽物の見分け方」

ヤフオクで バンクシー(Banksy)の「偽作品」が本物として販売されていました(Pest Controlから回答あり)

2017-04-08

それも1種類や2種類ではありません。
ヤフオクに「Happy Chopper(作品タイトル)」以外にもたくさんの作品が本物として多数出品されていました。

メルカリでも見かけます。

この事実、ご存知でしたか?

バンクシー(Banksy)のシルクスクリーン作品をよくわかっている人なら一目で偽作品だと見破れるものです。ですが、そうでない方にとっては、一瞬、本物と信じてしまいそうになるまぁ、なんとも巧妙な手口で販売されていました。

この件にメスを入れたきっかけ

私たちが今回のヤフオクでの一件を知ったのは、数人の方から『これはバンクシーの本物ですか?』と問い合わせをいただいたからです。

まずは質問にお答えするため調べていくうち「すでに購入した人が何人もいる」ということがわかったことと、この出品者さんに苦情が寄せられたためか、一度はアカウントが停止になった形跡があるのですが、また、新しく新規アカウントを作り直して出品していたため、ここはひとつハッキリさせておいた方が後々のためにいいですね、と判断の上、この問題に取り組み始めたというわけです。

Pest Control からも回答あり

今回、この問題に関して ペストコントロール(バンクシー作品唯一の認証機関)に直接連絡を取り、回答も貰いました。最後に掲載しています。

Pest Controlって何?という方はこちらをご一読ください。
→ Pest Controlについて

これが『偽作品』ー 実際にヤフオクに出ていたものです ー

バンクシー(Banksy)の作品をよくわかっている人は違和感を抱かれると思います。

そうです。形です。

Happy Chopperのエディション作品(もちろん本物)は 70cm × 50cmと縦長の長方形です。そして、印刷技法はシルクスクリーンです。

横長サイズの作品(本物)が存在するというのは、バンクシー本人が再び作品を世に出さない限りあり得ないことです。

この額装された作品の脇には何やら証明書らしきものが添えられています

これが一部の人に「本物に違いない」という勘違いを起こさせるのでしょう。

ですが、この証明書はペストコントロール発行のCOAではありません。購入した商品に付属されていても何の効力も証明もありません。

出品者さんは「初期のリトグラフ作品が見つかった。ブリストルのギャラリーから譲り受けた」と説明されているようですが、バンクシーをよくご存知ないことが明々白々です。

はじめからリプロダクションと表示されていると良かったのですが、今回は「本物」として販売されていたのでそこが問題だったと思います。

巧妙な文章、写真から、偽物を本物と勘違いさせるような紛らわしい言葉で表現されているのが問題だと思いました。

本物のCOAはこれです(注:当時もの。現在は変更されています 2022.8)

エディションナンバー、番号、日付など削除しています

パッと見、簡単に複製できそう...と思われるかも知れませんが意外と無理です。


エディションナンバーの分母が本物と違います。

Happy Chopperの場合、正真正銘本物のエディション作品の分母は『750』です。

ペストコントロールから速攻回答が来た!

本物であるかどうかの確認は、Banksy (バンクシー) の作品を管理する機関に聞くのが一番ということで、Pest Control (ペストコントロール)に問い合わせてみたところ、この問題は捨て置けなかったのか、速攻返信が返ってきました。

↓ 実際のメールです。

These are fake.

No other company other than Pest Control has the authority to issue Certificates of Authenticity for Banksy works, that’s what you should look out for.

Kind regards

PCO Customer Services

日本語に訳すとこんな感じです

『これらの作品は偽物です。ペストコントロール以外の機関で、バンクシーの作品にCOAを発行する権限がある機関はありません。その点に気をつけて下さい。』

正真正銘本物のBanksy(バンクシー)を買いたい人には信頼できるこちらのサイトをお勧めします。

Banksy (バンクシー) エディション作品(COA付き)

-バンクシー作品「本物と偽物の見分け方」
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