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バンクシーコロナ禍のネズミを描いた最新作をロンドン地下鉄にボム!

2020年7月13日、英国政府はロンドンを含むイングランド地方で7月24日から買い物中にマスク着用を義務付けることを発表した。違反した者は最高100ポンド(約1万4000円)の罰金が科されるという。

その翌日の7月14日、Banksy(バンクシー)はコロナ禍で3度目となるネズミの最新作を自身の公式インスタグラムで公開。

今回、バンクシーが投稿したのは作品の画像ではなく、1分程度の動画だ。

こちらがバンクシーの最新投稿。

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. . If you don’t mask – you don’t get.

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コメント欄には特に作品の説明はなく、

「If you don’t mask – you don’t get =マスクをしなければ、得ることはない」とだけ書かれている。

まずこの動画では、コロナウイルス用の防護服を着用したバンクシー本人と思わしき人物から始まる。

清掃員に扮したバンクシー?は、あたかもこれから車両を消毒するかのように見えるが、

海外でよく見るマスク色(水色)のペンキと作品をスプレーするステンシル(型紙)を使い、コロナにインスパイアされた「ネズミとマスク」の作品を電車の中に次々と吹いていく。

コロナにかかり、くしゃみをするネズミ。顔全体を覆うマスクを付けるネズミ。マスクをパラシュート代わりに空飛ぶネズミ。Banksyのタグを消毒用ジェルでスプレーしたネズミなど、どれもコロナに関連する作品ばかりだ。

そして、動画の終盤で、ロンドン中心部の駅「ユーストン・スクエア」に到着すると、電車のドアが締まり始める。

プラットホームの奥の壁に「I GET LOCKDOWN=ロックダウン(都市封鎖)になってしまう」という水色のタギングが映し出されると、英ロックバンド、チャンバワンバの代表曲「タブサンピング」が流れる。

電車のドアが閉まり、ドアの上にスプレーされた「BUT I GET UP AGAIN=それでも、また立ち上がる。」というタギングと2匹のネズミが現れ、動画は終わる。

チャンバワンバ好きや、90年代のUKが大好きな方なら一瞬で分かったと思うが、

そう、動画の最後に出てくる「I GET LOCKDOWN. BUT I GET UP AGAIN=ロックダウンになっても、俺はまた立ち上がるさ」は、チャンバワンバ「タブサンピング」の有名なパート「I get knocked down. But I get up Again=打ちのめされても、俺はまた立ち上がるさ。」にかけているのだ。

「If you don’t mask – you don’t get」は何を意味するのか?

今回のバンクシーの投稿のコメント欄に書かれたのは「If you don’t mask – you don’t get=マスクをしなければ、得ることはない」だけだが、これはいったい何を意味するのだろうか?

イギリス国営放送のBBCや日本の多くのメディアでは、バンクシーが今回ボムしたネズミの新作が「マスク着用を後押ししている」と書いている所も多い。

確かに、ジョンソン英首相が7月24日からのマスク着用義務化を発表した翌日に、バンクシーがこの作品を公開したことを考えると、そうなのかも知れない。

個人的にはもう一つメッセージが隠れているのではないか?と思う。

「If you don’t mask – you don’t get=マスクをしなければ、得ることはない」という、getの後に目的語を欠いた言葉で、「マスクをして身を守り、この困難な状況を乗り切ることで、さらに素晴らしいステージに進めるから、頑張ろう」

というメッセージをイギリス国民のみならず、世界中の人に送っているでのはないだろうか。

そう考えると、動画の最後に登場する「I GET LOCKDOWN. BUT I GET UP AGAIN=俺はロックダウンになっても、俺はまた立ち上がるさ」という言葉が、コロナ禍でも果敢に攻めまくるバンクシーの行動と相まって、何かエールのようにも見えてくる。

どちらにせよ、作品の解釈は自由だが、コロナ禍でもガンガン攻めるバンクシーの人気はうなぎ上りで、(7月16日時点で)インスタグラムのフォロワー数も1000万人を越える勢いだ。

バンクシーはこれからどんなステージに向かうのだろうか…考えるだけでワクワクする。

P.S.ちなみに、バンクシーが残したこのネズミの新作はバンクシーが自身の公式インスタグラムで「この作品がバンクシーの作品だ」と公表する前に、TFL(ロンドン交通局)の厳格な規則によって消されてしまったそうだ。

ロンドンでは、違法のグラフィティ(落書き)が後を絶たないので、バンクシーの作品とは知らずに消してしまったのであろう。

もし、TFL(ロンドン交通局)がこの作品を残していたら、ロンドンで1番有名な観光車両になっていたかも知れない。

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