2020年10月13日、イギリス中心部の学生の多い街「ノッティンガム」にBanksy(バンクシー)の作品と思わしき作品・壁画が出現した。
この作品は地元の人々の間で話題になり、イギリス国内でも「これはバンクシーの作品ではないか?」と記事にするメディアもあった。
それから、4日後の10月17日(土)、バンクシーは自身の公式インスタグラムで、こんな投稿をした。
今回はコメント欄は空白だ。
Banksy(バンクシー)フラフープで遊ぶ少女...
今回、最新作の壁画はイギリス中心部の街ノッティンガムにある美容室の壁に残された。
作品には白黒でスプレーペイントした少女がフラフープで遊んでいる姿が描かれている。よく見ると、少女が遊ぶフラフープは自転車のタイヤで、おそらくこのタイヤは前のポールにロックされた、壊れた自転車の後輪であろう。
あるイギリスのメディアのインタビューに答えたこの美容室のオーナーは「この自転車はバンクシーの作品「フラフープで遊ぶ少女」と一緒に現れた」と話しているので、
おそらく、バンクシーは後輪が取れて壊れた自転車も作品と一緒に残していったのだろう。
この美容室のオーナーによると、作品・壁画が発見されてから数時間以内に、市の職員が来て、作品の上から保護のための板を貼り付けていったそうだ。既に、2−3回、他の誰かに落書きされているがこの保護板のおかげで、作品自体は助かっているようだ。
勢いが止まらないバンクシー
つい先日の2020年10月6日、香港で行われたサザビーズのオークションで過去最大サイズのバンクシー作品「Forgive Us Our Tresspassing」が出品された。
この作品は、高額落札額ランキング歴代2位の約3億円で落札された作品「Mediterranean Sea View 2017」をぶっちぎりで抜いて、6,400,000ポンド、日本円にして、約8億9600万円で落札された所だ。
そして、来週、2020年10月21日に開催されるオークション、サザビーズ・ロンドンで出品されるモネの睡蓮をオマージュした作品「Show me the Monet」が、歴代最高額を記録するのではないかと、専門家の間では期待する人もいる。
これからのバンクシーの人気がどこまで上がっていくのは、未知数だ。
もちろん、これまでに存在しなかった唯一無二のアーティストだからこそ、今後どうなるかは予想できないが、逆にその予想できないバンクシーにみんなワクワクするのかも知れない。