バンクシー 廃墟に描いた少年と猫の最新作が早くも破壊?儚いからこそ美しいのがこのアート作品...?

2023年3月15日、英南東部の港街「ケント」の廃墟にバンクシーの最新作が登場。

いつものように、バンクシーはこの最新作を自身の公式インスタグラムで公開。今回の作品は3つの画像から構成されている。

実際の投稿がこちら。

まず、コメント欄には何も書かれていない。1枚目、2枚目の写真は新作の画像だ。

3枚目の画像を見ると、この廃墟が解体され、作品が消えて無くなっているのがわかる。

そして、3枚目の画像に「Morning is Broken」とだけ書かれている。

作品に描かれたのは...

作品が描かれたのは英南東部の港町「ケント」に荒廃した農家の廃墟だ。ケントはロンドンから電車で1時間の田舎町で、世界遺産のカンタベリー大聖堂がある。

新作には窓辺の少年とネコのシルエットが描かれている。そして、朝起きた直後の少年が鉄のカーテンを開けている様子だろうか。ちなみに、この廃墟は築500年以上だったそうだ。

次に上の3枚目の画像では、廃墟が解体され、作品が消えている。画像には、作品のタイトルなのか「Morning is broken」とだけ残されている。

作品の意味とは...

少年がカーテンを開けて、部屋に朝日を入れる何気ない日常。そして、その日常は家が解体されたことで突如として破壊される。つまり、これは人生の儚さを意味しているのだろうか。それとも、アートは儚い寿命のほうが美しいという意味なのか...

それとも、「ウクライナ戦争のような惨事が起これば、日常が失われてしまう。なので、小さな幸せも大切にした方がいい」というメッセージなのだろうか?

シンプルなのに、色んな意味が拡がるバンクシーらしい作品だ。

破壊・解体された後の作品は?

次に、この破壊された作品はどうなったのだろうか?

この廃墟のあった土地の持ち主と解体業者の両方がこの作品がバンクシーの作品とは知らなかったそうだ。バンクシーが公式インスタグラムで、自身の作品だと認めてから、初めてバンクシーの作品だと気付いた。

最後に、解体業者の1人はこう語っている。

昨日から解体作業を始めたんだけど、バンクシーの作品とは全くわからなかった。土地の所有者も作業を見ていた。これがバンクシーと気付いてから、吐き気がしそうだよ。ガッカリだ。

ちなみに、解体後に残った、バンクシーの新作の一部がどうなるかは今の所、まだ決まっていないそうだ。

バンクシーの作品集 実はこの作品集だけが本物って知ってた?

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