2024年8月5日、バンクシーはロンドン南西部の街「リッチモンド」に監視カメラに監視されるヤギの作品を残しました。
それから、24時間も経たない内にこんな作品を発表しました。
実際の投稿はこちら。
前日の作品に続き、今回も作品に説明は一切ありません。バンクシーは鑑賞者に自分自身で作品の意味を考えて欲しいのでしょう。
作品が残された街は、ロンドンの中心地の「チェルシー」です。チェルシーは英国でも指折りの高級住宅街です。
2つの塞がれた窓と2頭の象のシルエットが壁に描かれています。2頭の象は何か話をしているのでしょうか?
バンクシー象の新作の意味とは...
英語にはこんな諺があります。Elephant in the Room... これは直訳すると「象が部屋にいる」となります。しかし、実際の意味は違います。
例えば、部屋の中に象のような巨大なものがいると明らかに誰の目にも入っている状況です。しかし その事をあえて話題にしない、見て見ぬふりをする、という状況がこの諺の意味です。
今回のバンクシーの作品は、英国で起こる移民・難民問題に対する暴動... 中東で今にも勃発しそうな戦争など、実際は起こっているけど、バンクシーが投稿した画像のような、犬を連れた女性のように、全く気にしていない人が多い...
もっと世界の問題について、関心を持って欲しいというメッセージなのかもしれません。