ニュース

バンクシー 2023年のバレンタインデーにDVを風刺した最新作を発表。

2023-02-15

2023年2月14日の朝、バンクシーは今年初の作品を公式インスタに投稿。皆さんもご存知のように、この日はバレンタインデーだ。

実際の投稿と作品がこちら。

まず、3枚の画像が投稿されていた。しかし、今回は投稿のコメント欄には何も書かれていない。

さらに唯一画像にあるのは「Valentine's Day Mascara」という言葉だけ。ちなみに今回の作品が登場したのは英東部の「マーゲイト」という港町の壁だ。

バレンタインデーの作品に描かれたのは?

今回作品に描かれたのは50年代英国の主婦の格好をした女性。エプロンに黄色のゴム手袋。そして、この女性の目は腫れ、アザができ、歯が抜け落ちている。他には、壁の前に廃棄された冷凍庫と壊れた椅子、ビール瓶やフライパン。この冷蔵庫からは男の足がはみ出している。

そして、暴力を振るわれた女性が、この男性(旦那)を冷凍庫に押し込めたのだろうか。DVか何か暴力の後を思い起こさせる。

バンクシー バレンタインの作品の意味とは...

次にこの3枚目の画像の右下には作品のタイトルらしきものがある。

このタイトル「Valentine's day mascara」を直訳すると「バレンタインデーのマスカラ」だが、マスカラとは殴られた後の目のアザのことだろうか。わざわざバレンタインデーの日に夫から受けたDV(家庭内暴力)のことを指しているのかも知れない。上の画像をよく見ると、女性はウインクをして笑顔だ。ということは、冷蔵庫の中の男性への仕返しが成功した後なのかも知れない。

これはイギリス人の好きなただの風刺か。それとも、欧米では男性から女性にプレゼントするバレンタインデーに暴力を振るわれた女性を擁護するメッセージなのだろうか。

作品の一部の冷蔵庫やイスは撤去

バンクシーがこの作品をインスタに投稿したその日に、地元市の職員が現れ、安全上の理由から冷蔵庫や椅子は撤去されてしまった。

BBCの記事によると、今後、安全が確認され次第、冷蔵庫など作品の一部は戻されるそうだ。しかし、作品が残された壁は一般人が所有する建物の壁なので、実際はどうなるかわからない?それとも、また、この作品も何者かによって破壊されてしまうのだろうか?

どちらにせよ、今年もバンクシーが色んな作品を発表してくれると思うと、楽しみだ。

実は、バンクシーは2020年もバレンタインデーに作品を発表していた。 この作品に興味のある方は下の記事がオススメ。

バンクシー バレンタインデーに花束を!

大きな本屋に行くと沢山並んでるバンクシーの作品集。その中でもバンクシーの作品集 実はこれだけが本物って知ってた?

-ニュース
-,

blank