バンクシー作品の価格予想と推移

2019年バンクシー作品価格のトレンド

2019-03-01

*2020年バンクシー作品価格のトレンドはこちらをクリック!

2019年に入り、小池都知事のツイートで話題になった都内のバンクシーをきっかけに日本国内でのバンクシーの知名度は確実に上がった。

小池都知事のツイート以降、全国のあちこちで新しいバンクシーの作品が発見か?とほぼ毎週(毎日?)のようにバンクシーのニュースがメディアに取り上げられている。

バンクシーへの関心の高まりと共に、日本でも、バンクシーの作品を飾ってみたいと興味を持つ新たなコレクターが増えてきている。

バンクシーは現代アートの世界に着実に認められ、アートの歴史に名を刻み続けている。

さて、海外に目を向けて見ると、2019年に入って、権威あるイギリス大英博物館のコレクションに偽10ポンド札「Di-Faced Tenner」が正式に収蔵された。

今はまだ、展示予定はない、とのことだがいずれパロディー紙幣の所蔵品と共に、歴史ある大英博物館にバンクシーの紙幣が飾られる時も来るだろう。

本来、グレーなグラフィティアートが飾られることはまずなかった「大英博物館」が正式にバンクシーの代理人からこの紙幣を手に入れた。

約1億5千万円で落札直後、破壊されたあのバンクシーの作品が生で観れる?

サザビーズ のオークションで落札直後、シュレッダーを通った「Love is in the Bin」は現在、ドイツの現代アート美術館「フリーダ・ブルダ美術館」で展示されている。展示は3月3日まで。

(その後はドイツのシュトゥットガルトの美術館「シュターツギャラリー(Staatsgalerie)州立美術館」で展示予定)

ドイツ南西部バーデン・バーデンにある「フリーダ・ブルダ美術館」には、写真家アンドレアス・グルスキー、アンディ・ウォーホル、ジャクソン・ポロックやマーク・ロスコのような現代アート作品が展示されてきた。

そんな「フリーダ・ブルダ美術館」にバンクシーの作品が展示されたということや、「Di-Faced Tenner」が大英博物館のコレクションに収蔵されたという事は、どういうことか?

「大英博物館」と「フリーダ・ブルダ美術館」この2つの事例だけを見ても、

現代アートの世界が、かつて落書き行為により警察に追われていたバンクシーの作品を好意的に迎え入れようとしているのがわかるし、そこにバンクシー作品への関心の高まりが垣間見れる。

2019年以降、Banksy (バンクシー) の作品価格はどうなっていくのか?

これまでのBanksy(バンクシー)作品の価格の流れを見てみると、大きなパフォーマンスがあった後、かなりの確率で作品価格も上がる傾向にある。

2005年、MOMAにアンディ・ウォーホルへのオマージュ作品「Soup Can」を無断で展示した直後もそうだ。(大英博物館やルーブル美術館など他の美術館にも侵入して作品を無断展示している。)

2015年、ディズニーランドを皮肉った、憂鬱になってしまうテーマパーク「ディズマランド」を開園した後....

先ほども紹介した、オークション落札直後に落札された作品がシュレッダーに掛かってしまうという前代未聞のパフォーマンスによって生まれた作品「Love is in the Bin」の直後もかなりの勢いでバンクシー作品の市場価格が上がった。

バンクシーの意図とは反対に、

現代アートの世界はどんどんバンクシーを取り込もうとしている。

これまでピカソやアンディ・ウォーホル、ダリなどの高額作品を購入していた現代アートコレクターがバンクシー作品に興味を持ち始めている。

まとめ: 2019年以降、バンクシー作品を購入したいなら...

直近2,3年、バンクシー作品の市場価格の動向を見ても、今欲しいバンクシー作品があるなら、早めに購入するのが賢明な考えだ。

なぜなら、2017年はパレスチナのホテル「The Walled Off Hotel」のオープン。2018年はサザビーズで落札直後、自身の作品をズタズタに細断して生まれた「Love is in the Bin」の事件。

と立て続けに強烈なパフォーマンスが続き、2019年も市場価格がじわじわ上がる傾向が続くと予想されるからだ。

もし、今年も「Love is in the Bin」に匹敵するようなパフォーマンスが起きれば、バンクシー人気がさらなる加熱を見せ、、作品価格はさらなる上昇を見せるだろう。

未来のことはどうなるか、誰にもかわからない。

が、バンクシー作品を自宅に飾り、次々起こるバンクシーのパフォーマンスをニュースで見たり、周りの人から聞いた後で、まさにそのアーティストの作品を自宅でゆっくり眺める贅沢は何物にも代え難い。

ピカソやアンディ・ウォーホルの作品を自宅に飾っても、新しい作品が生まれることはないし、新しいパフォーマンスが世界中でニュースになることもない。しかし、バンクシーならその興奮をリアルタイムで感じることができる。

これこそ、バンクシー作品の所有者だけしか味わえない最高の贅沢だ。

最後に、もう1度繰り返す、今欲しいバンクシー作品があるなら、早めに購入する方が賢明な考えだ。

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